尿に異常がある(蛋白・血尿)

健診で尿に異常があると言われた方へ

「健診で尿に蛋白が出ていると言われた」「血尿が見つかって再検査になった」――
尿の異常は、腎臓や泌尿器に何らかのトラブルが起きているサインかもしれません。
自覚症状がなくても、放置せず早めに医療機関で確認することが大切です。

よくある健診の異常とその背景

尿検査で異常を指摘される代表的な項目には以下のようなものがあります。

  • 尿蛋白陽性(+〜+++):腎臓の機能異常や尿路の炎症が原因のことも
  • 尿潜血陽性(+〜+++):尿路結石、膀胱炎、腎炎などの可能性
  • 一時的な疲労や脱水、発熱、激しい運動などでも陽性になる場合があります

再検査で持続して陽性が確認された場合は、病気の可能性を念頭に評価が必要です。

当院でできる検査と診療の流れ

山本医院では、尿検査の異常に対して以下のように対応しています。

  • 医師による問診(既往歴、薬の使用、生活状況など)
  • 再度の尿検査(早朝尿、尿沈渣など)
  • 血液検査(腎機能、電解質、炎症反応、免疫関連など)
  • 腹部超音波検査(腎臓や膀胱の状態を確認)
  • 必要に応じて泌尿器科または腎臓内科への紹介

どんなときに相談すべきか

  • 健診で「尿蛋白」「尿潜血」が陽性だった
  • 複数回の健診で同様の指摘を受けている
  • 尿が赤い、茶色い、泡立つなどの変化がある
  • 高血圧や糖尿病を指摘されたことがある
  • 家族に腎臓病の人がいる

生活習慣病や隠れた疾患の早期発見をサポートします

腎臓の異常や泌尿器の病気は早期発見・早期治療が大切です。
山本医院では、腎臓内科的視点と泌尿器科との連携を含めた適切な対応を行っています。
「症状がないから大丈夫」と放置せず、お気軽にご相談ください。

参考文献・出典

執筆者 山本医院(岡山市)副院長
山本 修平(やまもと しゅうへい)

     

大阪医科大学(現・大阪医科薬科大学)卒業。東邦大学医療センター大橋病院、国立病院機構東京病院、厚生中央病院、都立駒込病院、神戸百年記念病院などで消化器疾患全般の診療経験を積む。

  • 〈専門分野〉一般内科、消化器内科、内視鏡診療(胃カメラ・大腸カメラ)、肝臓病
  • 〈保有資格〉日本内科学会 認定内科医、日本消化器病学会 専門医、日本消化器内視鏡学会 専門医