血糖値が高い
健診で血糖値が高いと言われた方へ
「健診で血糖値やHbA1cが高めと言われた」「糖尿病の一歩手前かもしれないと言われた」
このような結果を見て不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
糖尿病は初期に自覚症状が出にくいため、健診結果から早期に気づくことがとても大切です。
よくある健診の異常とその背景
血糖値の異常があると指摘されるケースには次のようなものがあります。
- 空腹時血糖値が126mg/dL以上
- HbA1cが6.5%以上
- これらがやや高め(空腹時100~125mg/dL、HbA1c 5.6~6.4%)の場合、糖尿病予備群の可能性があります
高血糖が続くと、動脈硬化を進行させるだけでなく、腎症・網膜症・神経障害などの合併症を引き起こすリスクも高まります。
当院でできる検査と診療の流れ
山本医院では、以下のような流れで血糖値の評価と管理を行います。
- 医師による問診(食事内容、運動習慣、家族歴など)
- 血液検査(空腹時血糖、HbA1c、インスリン抵抗性、脂質、肝腎機能など)
- 尿検査(糖、蛋白、ケトン体など)
- 必要に応じて食後血糖や負荷試験のご案内
- 合併症チェック(眼科、神経、腎機能など)
どんなときに相談すべきか
- 健診で「糖尿病の疑い」「要再検査」などと書かれていた
- 血糖値やHbA1cが高めだった(境界型糖尿病)
- のどの渇き、頻尿、疲れやすさ、体重減少がある
- 家族に糖尿病の方がいる
生活習慣病や隠れた疾患の早期発見をサポートします
糖尿病の予防や進行を防ぐためには、生活習慣の見直しと、必要に応じた治療が不可欠です。
山本医院では、患者さんのライフスタイルに合わせて、無理なく続けられる方法をご提案します。
血糖値の異常は早期発見・早期対応がカギ。気になる方はお気軽にご相談ください。
参考文献
- 日本糖尿病学会『糖尿病診療ガイドライン2023』
- 厚生労働省 e-ヘルスネット
- 日本内科学会『内科学 第11版』

執筆者 山本医院(岡山市)副院長
山本 修平(やまもと しゅうへい)
大阪医科大学(現・大阪医科薬科大学)卒業。東邦大学医療センター大橋病院、国立病院機構東京病院、厚生中央病院、都立駒込病院、神戸百年記念病院などで消化器疾患全般の診療経験を積む。
- 〈専門分野〉一般内科、消化器内科、内視鏡診療(胃カメラ・大腸カメラ)、肝臓病
- 〈保有資格〉日本内科学会 認定内科医、日本消化器病学会 専門医、日本消化器内視鏡学会 専門医