血液(白血球・血小板)に異常がある

健診で白血球や血小板の異常を指摘された方へ

「白血球が多い(または少ない)と言われた」「血小板の数値が基準値外だった」

健診でこのような結果が出た場合、すぐに病気があるわけではないことも多いですが、体の異常や炎症、血液の病気が背景にある可能性もあります。
再検査や追加の評価で原因を確認することが大切です。

よくある健診の異常とその背景

血液検査で見つかる異常には、次のようなものがあります。

  • 白血球増加:感染症、ストレス、喫煙、炎症、ステロイド使用、白血病など
  • 白血球減少:ウイルス感染、薬剤性、膠原病、骨髄の異常など
  • 血小板増加:炎症反応、鉄欠乏性貧血、脾臓摘出後、骨髄増殖性疾患など
  • 血小板減少:特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、肝疾患、薬剤性、ウイルス感染など

当院でできる検査と診療の流れ

山本医院では、白血球や血小板の異常を指摘された場合、以下のような対応を行っています。

  • 医師による問診(既往歴、服薬歴、症状、家族歴など)
  • 血液検査(末梢血液像、CRP、肝機能、腎機能、感染症、自己抗体など)
  • 必要に応じて腹部超音波、胸部レントゲン、感染症スクリーニング
  • 骨髄検査などが必要と判断された場合は血液内科への紹介

どんなときに相談すべきか

  • 白血球や血小板の数値が明らかに高い・低い
  • 数年前の健診と比べて数値が大きく変化している
  • 微熱や倦怠感、体重減少、出血しやすさ、あざができやすいなどの症状がある
  • 感染症にかかりやすくなったと感じる

生活習慣病や隠れた疾患の早期発見をサポートします

血液検査の数値は、一時的な変化や体の異常をいち早く教えてくれる重要なサインです。
山本医院では、必要な検査や専門医との連携を通じて、早期発見・早期対応に努めています。
健診で気になる指摘を受けた方は、ぜひ一度ご相談ください。

参考文献

執筆者 山本医院(岡山市)副院長
山本 修平(やまもと しゅうへい)

     

大阪医科大学(現・大阪医科薬科大学)卒業。東邦大学医療センター大橋病院、国立病院機構東京病院、厚生中央病院、都立駒込病院、神戸百年記念病院などで消化器疾患全般の診療経験を積む。

  • 〈専門分野〉一般内科、消化器内科、内視鏡診療(胃カメラ・大腸カメラ)、肝臓病
  • 〈保有資格〉日本内科学会 認定内科医、日本消化器病学会 専門医、日本消化器内視鏡学会 専門医