胸部レントゲンで異常を指摘された
健診で胸部レントゲンに異常があると言われた方へ
「健診の胸部レントゲンで影があると言われた」「異常陰影、心拡大の可能性があると書かれていた」
このような指摘を受けると、不安に感じる方も多いと思います。
ただし、胸部レントゲンは非常に感度が高く、良性の変化や古い病変が映ることも少なくありません。
必要な再検査を受けることで、正確な診断と安心につながります。
よくある健診の異常とその背景
胸部レントゲンでよく見られる異常には次のようなものがあります。
- 肺の結節影・浸潤影:感染後の変化、良性腫瘍、炎症、肺がんなどの可能性
- 心拡大:高血圧や心不全、弁膜症の可能性
- 胸膜肥厚や石灰化:過去の胸膜炎や結核の跡など
- 横隔膜の挙上や変位、肋骨の異常
陰影の大きさや形、位置により精密検査の要否が判断されます。
当院でできる検査と診療の流れ
山本医院では、胸部レントゲンで異常を指摘された方に次のような診療を行います。
必要に応じて胸部CT検査や呼吸器内科・循環器内科への紹介します。
- 医師による問診(喫煙歴、呼吸器症状、既往歴など)
- 胸部レントゲンの再評価、比較(過去画像の持参があればより有効)
- 血液検査(炎症反応、感染症、腫瘍マーカーなど)
どんなときに相談すべきか
- 胸部レントゲンで「陰影」「心拡大」「異常あり」と書かれていた
- 咳が長引いている、痰が出る、息切れしやすいなどの症状がある
- 喫煙歴がある
- 肺疾患や心疾患の家族歴がある
生活習慣病や隠れた疾患の早期発見をサポートします
胸部レントゲンで見つかる異常の多くは経過観察で問題のないものですが、なかには注意が必要な病変もあります。
山本医院では、必要に応じて追加検査や専門医との連携を行い、的確な診断と安心をご提供します。
健診の結果で不安なことがあれば、どうぞご相談ください。
参考文献・出典
- 日本呼吸器学会『肺結節影の診療ガイドライン』
- 日本循環器学会『心不全診療ガイドライン』
- 厚生労働省 e-ヘルスネット

執筆者 山本医院(岡山市)副院長
山本 修平(やまもと しゅうへい)
大阪医科大学(現・大阪医科薬科大学)卒業。東邦大学医療センター大橋病院、国立病院機構東京病院、厚生中央病院、都立駒込病院、神戸百年記念病院などで消化器疾患全般の診療経験を積む。
- 〈専門分野〉一般内科、消化器内科、内視鏡診療(胃カメラ・大腸カメラ)、肝臓病
- 〈保有資格〉日本内科学会 認定内科医、日本消化器病学会 専門医、日本消化器内視鏡学会 専門医