認知症
岡山市南区で認知症の診療をご希望の方へ認知症とは?
認知症とは、脳の病気などによって記憶や判断力、理解力、言語能力などの認知機能が低下し、日常生活に支障をきたす状態を指します。高齢者に多く見られ、進行性の病気であることが多いため、早期発見と適切な対応が重要です。代表的なタイプには、アルツハイマー型認知症、血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症などがあります。
認知症の症状と原因
認知症の主な症状は以下の通りです。
- 同じことを何度も聞く・言う
- 道に迷う、時間や場所が分からなくなる
- 物を置き忘れる、探し物が増える
- 人格や感情の変化(怒りっぽくなる、無気力)
- 判断力の低下、金銭管理が難しくなる
- 幻覚・妄想(特にレビー小体型認知症)
原因はタイプにより異なりますが、加齢による脳の変性や、脳血管障害、神経伝達物質の異常などが関与します。
認知症の検査と診断方法
山本医院では、以下の方法で認知症のスクリーニングと診断のサポートを行っています。
- 問診と家族からの情報聴取
- 簡易認知機能検査(MMSE、長谷川式など)
- 血液検査(甲状腺、ビタミン、感染症など鑑別のため)
- 頭部CT・MRI検査は連携医療機関で実施
- 必要に応じて専門医(神経内科・精神科)をご紹介
認知症の治療法と当院での対応
認知症の治療は、進行を遅らせる薬物療法と、生活支援・環境調整を組み合わせて行います。
薬物療法
- アセチルコリンエステラーゼ阻害薬(ドネペジルなど)
- NMDA受容体拮抗薬(メマンチン)
- BPSD(行動・心理症状)に対して抗精神病薬や抗うつ薬を使用する場合もあります
当院での支援体制
- 認知症サポート医による診療(在籍の場合)
- 介護保険申請のための主治医意見書作成
- 居宅介護支援事業所、訪問看護、地域包括支援センターとの連携
- ご家族への相談支援、服薬・生活指導
認知症のご相談は山本医院へ
「もの忘れが気になる」「性格が変わった気がする」「家族の対応に困っている」といったことは、認知症の初期サインかもしれません。
山本医院では、認知症の早期診断からご家族への支援まで、安心してご相談いただける体制を整えています。
岡山市南区で認知症に関する診療や相談をご希望の方は、どうぞお気軽にお越しください。
参考文献・出典
- 日本老年医学会『認知症疾患診療ガイドライン2023』
- 厚生労働省 e-ヘルスネット

執筆者 山本医院(岡山市)副院長
山本 修平(やまもと しゅうへい)
大阪医科大学(現・大阪医科薬科大学)卒業。東邦大学医療センター大橋病院、国立病院機構東京病院、厚生中央病院、都立駒込病院、神戸百年記念病院などで消化器疾患全般の診療経験を積む。
- 〈専門分野〉一般内科、消化器内科、内視鏡診療(胃カメラ・大腸カメラ)、肝臓病
- 〈保有資格〉日本内科学会 認定内科医、日本消化器病学会 専門医、日本消化器内視鏡学会 専門医