帯状疱疹
岡山市南区で帯状疱疹の診療をご希望の方へ帯状疱疹とは?
帯状疱疹は、水ぼうそうの原因ウイルス(VZV:水痘・帯状疱疹ウイルス)が体内に潜伏し、免疫力が低下したときに再活性化することで起こる感染症です。神経に沿って痛みと発疹(水ぶくれ)を生じ、多くは片側の胸や腹部、顔面などに帯状に現れます。高齢者や疲労・ストレスが蓄積している方に多く、早期治療が後遺症の予防に重要です。
帯状疱疹の症状と原因
主な症状は以下の通りです。
- 皮膚の違和感やピリピリとした神経痛様の痛み(初期症状)
- 数日後に、痛みの部位に赤い発疹や水ぶくれが帯状に出現
- 発熱、倦怠感、リンパ節の腫れを伴うことも
- 顔面に出ると眼・耳・顔面神経麻痺を伴うことがある
- 皮疹が治癒した後も長期間続く神経痛(帯状疱疹後神経痛)が問題になることも
原因は、水痘・帯状疱疹ウイルスの再活性化で、主な誘因は以下の通りです。
- 加齢による免疫力低下
- 過労、ストレス、睡眠不足
- がんや糖尿病、免疫抑制状態(薬剤、透析、HIVなど)
帯状疱疹の診断と当院での検査
診断は基本的に視診と症状から行います。
必要に応じて以下の検査を行います。
- 発疹の状態と部位、神経の走行に沿った痛みの有無
- 血液検査(炎症の有無、免疫状態の評価)
- 症状が典型的でない場合はウイルス抗体検査やPCR検査を実施することも
帯状疱疹の治療と当院での対応
帯状疱疹は、発症から早期に治療を開始することが重要です。
薬物療法
- 抗ウイルス薬(バラシクロビル、ファムシクロビルなど)をできるだけ早期に開始
- 鎮痛薬(アセトアミノフェン、NSAIDs、プレガバリンなど)
- 帯状疱疹後神経痛には、神経障害性疼痛に対する薬物を併用
当院での対応
- 発症早期の診断と治療開始
- 外来での経過観察と必要に応じた鎮痛調整
- 顔面・眼・耳などの症状がある場合は速やかに専門医へ紹介
- ワクチンによる予防も可能(50歳以上対象)
帯状疱疹の予防とご相談は山本医院へ
帯状疱疹は、適切な初期対応と継続的なケアにより重症化や後遺症を防ぐことができます。
山本医院では、迅速な診断と薬物治療に加え、ワクチンによる予防もご案内しています。
岡山市南区で帯状疱疹の治療や予防接種をご希望の方は、どうぞご相談ください。
参考文献・出典
- 日本皮膚科学会『帯状疱疹診療ガイドライン2020』
- 厚生労働省 e-ヘルスネット

執筆者 山本医院(岡山市)副院長
山本 修平(やまもと しゅうへい)
大阪医科大学(現・大阪医科薬科大学)卒業。東邦大学医療センター大橋病院、国立病院機構東京病院、厚生中央病院、都立駒込病院、神戸百年記念病院などで消化器疾患全般の診療経験を積む。
- 〈専門分野〉一般内科、消化器内科、内視鏡診療(胃カメラ・大腸カメラ)、肝臓病
- 〈保有資格〉日本内科学会 認定内科医、日本消化器病学会 専門医、日本消化器内視鏡学会 専門医