前立腺肥大症
岡山市南区で前立腺肥大症の診療をご希望の方へ前立腺肥大症とは?
前立腺肥大症は、男性にのみ存在する前立腺という臓器が加齢に伴って肥大し、尿道を圧迫することで排尿障害を引き起こす疾患です。50歳以降の男性に多く見られ、進行すると生活の質(QOL)に大きな影響を及ぼすため、早期の診断と治療が重要です。
前立腺肥大症の症状と原因
主な症状は以下の通りです。
- 排尿に時間がかかる(尿線の細さ、勢いの低下)
- 頻尿(特に夜間頻尿)
- 残尿感、排尿後のすっきり感の欠如
- 尿意切迫感、尿漏れ
- 尿が途中で途切れる、力まないと出にくい
主な原因は加齢によるホルモンバランスの変化や前立腺組織の過形成とされており、家族歴もリスク因子とされています。
前立腺肥大症の検査と診断
山本医院では、以下の検査を行って前立腺肥大症の診断・重症度を評価します。
- 問診とIPSS(国際前立腺症状スコア)評価
- 直腸診による前立腺の触診
- 尿検査(感染や血尿の有無)
- 血液検査(PSA:前立腺特異抗原)
- 腹部エコー(前立腺体積・残尿量の確認)
- 必要に応じて泌尿器科専門医へ紹介
前立腺肥大症の治療と当院での対応
治療は、症状の程度やQOLへの影響に応じて段階的に行います。
生活指導
- 就寝前の水分摂取制限、カフェイン・アルコールの制限
- 排尿の習慣づけ(排尿トレーニング)
薬物療法
- α1遮断薬(尿道の緊張を緩め、排尿を促進)
- 5α還元酵素阻害薬(前立腺の縮小)
- 抗コリン薬やβ3作動薬(過活動膀胱症状への併用)
外科的治療
- 薬物療法で効果が不十分な場合は、TURP(経尿道的前立腺切除術)などの外科的治療が検討されます
当院では、初期評価・薬物治療・定期的なフォローアップを行い、必要に応じて泌尿器科専門医への紹介も行っております。
前立腺肥大症の診療は山本医院へ
排尿に関する悩みは年齢のせいとあきらめず、医療機関での相談が大切です。
山本医院では、丁寧な診察と検査により、前立腺肥大症の早期発見と適切な治療を行っています。
岡山市南区で前立腺肥大症の診療をご希望の方は、お気軽にご相談ください。
参考文献・出典
- 日本泌尿器科学会『前立腺肥大症診療ガイドライン2023年版』
- 厚生労働省 e-ヘルスネット

執筆者 山本医院(岡山市)副院長
山本 修平(やまもと しゅうへい)
大阪医科大学(現・大阪医科薬科大学)卒業。東邦大学医療センター大橋病院、国立病院機構東京病院、厚生中央病院、都立駒込病院、神戸百年記念病院などで消化器疾患全般の診療経験を積む。
- 〈専門分野〉一般内科、消化器内科、内視鏡診療(胃カメラ・大腸カメラ)、肝臓病
- 〈保有資格〉日本内科学会 認定内科医、日本消化器病学会 専門医、日本消化器内視鏡学会 専門医