過敏性腸症候群
岡山市南区で過敏性腸症候群の診療をご希望の方へ過敏性腸症候群(IBS)とは?
過敏性腸症候群(IBS:Irritable Bowel Syndrome)は、腸に炎症や器質的な異常がないにもかかわらず、腹痛や便通異常(下痢・便秘・その両方)などの症状が慢性的に繰り返される病気です。ストレスや生活習慣の乱れが関係しており、若年〜中年層を中心に多くみられます。
過敏性腸症候群の症状と原因
主な症状は以下の通りです。
- 腹痛・腹部不快感(排便で軽減)
- 慢性的な下痢や便秘、またはその交互
- お腹の張り、ガスがたまりやすい
- トイレに行ってもスッキリしない
原因は完全には解明されていませんが、以下が関与すると考えられています。
- ストレスや不安・緊張
- 自律神経の乱れ
- 腸の過敏性や運動異常
- 食生活の乱れ(脂肪分の多い食事、カフェイン、アルコールなど)
過敏性腸症候群の検査と診断方法
IBSは除外診断が重要です。山本医院では、以下のような検査を行い、他の疾患との鑑別を行います。
- 問診・症状の経過確認
- 血液検査・便潜血検査
- 腹部超音波検査
- 必要に応じて、専門医療機関での大腸内視鏡検査をご案内します
特に40歳以上で初めて症状が出た場合や、体重減少・出血を伴う場合は慎重な評価が必要です。
過敏性腸症候群の治療法と当院での対応
IBSの治療は、症状のタイプ(便秘型・下痢型・混合型)に応じて行います。
生活習慣の改善
- 規則正しい生活・睡眠
- 食事内容の見直し(低FODMAP食の導入など)
- 適度な運動
- ストレスマネジメント(リラクゼーション、カウンセリング)
薬物療法
- 消化管運動調整薬(トリメブチンなど)
- 整腸剤・乳酸菌製剤
- 下痢止めや便秘薬(症状に応じて)
- 抗不安薬・抗うつ薬(ストレスの強い方)
当院では、丁寧な問診と必要な検査を通じて、患者様の状態に合わせた治療を行っています。
過敏性腸症候群でお困りの方は山本医院へ
お腹の不調が続くけれど検査では異常がないと言われた方、日常生活に支障をきたすような腹痛・便通異常にお悩みの方は、一度当院にご相談ください。
山本医院では、消化器内科専門医による診療を通じて、IBSの診断・治療・生活指導を行っています。
地域の皆さまが安心して暮らせるよう、心と腸の健康を支える医療を提供しています。
参考文献・出典
- 日本消化器病学会『過敏性腸症候群(IBS)診療ガイドライン2020』
- 厚生労働省 e-ヘルスネット

執筆者 山本医院(岡山市)副院長
山本 修平(やまもと しゅうへい)
大阪医科大学(現・大阪医科薬科大学)卒業。東邦大学医療センター大橋病院、国立病院機構東京病院、厚生中央病院、都立駒込病院、神戸百年記念病院などで消化器疾患全般の診療経験を積む。
- 〈専門分野〉一般内科、消化器内科、内視鏡診療(胃カメラ・大腸カメラ)、肝臓病
- 〈保有資格〉日本内科学会 認定内科医、日本消化器病学会 専門医、日本消化器内視鏡学会 専門医