便秘
便秘でお困りの方へ「何日もお通じが出ない」「出てもスッキリしない」「薬を使わないと排便できない」
便秘は多くの方が経験する身近な症状ですが、長く続く場合や急に起こる場合は、内科的な病気が隠れていることもあります。
生活習慣の改善で良くなるケースも多く、気になる方は一度ご相談ください。
便秘から考えられる主な原因
機能性(生活習慣や加齢などによるもの)
- 食物繊維・水分の不足
- 運動不足、排便習慣の乱れ
- 加齢による腸の運動機能低下
- ストレスや自律神経の乱れ
器質性(病気が関係しているもの)
- 大腸ポリープ、大腸がん
- 甲状腺機能低下症
- 糖尿病やパーキンソン病に伴う神経障害
- 腸閉塞、痔の痛みによる我慢
薬剤性
- 鉄剤、カルシウム拮抗薬、抗コリン薬、抗うつ薬などの影響
当院で行う検査・診察の流れ
便秘のタイプや背景にある原因を把握するために、以下のような診察・検査を行います。
- 医師による問診(排便回数、便の硬さ、生活習慣、服薬歴など)
- 血液検査(甲状腺ホルモン、血糖、電解質など)
- 腹部触診・聴診
- 腹部レントゲンや超音波検査
- 必要に応じて便潜血検査や大腸カメラ(専門医療機関をご紹介)
当院での治療とサポート
症状や原因に応じて、以下のような対応を行っています。
- 食事・運動・水分補給など生活習慣の見直し
- 漢方薬や整腸剤の処方
- 緩下薬(マグネシウム系など)や刺激性下剤の使い分け
- 排便リズムを整えるアドバイス
- 腫瘍などの疾患が疑われる場合は、速やかに専門機関をご紹介
便秘はがまんせず、気軽にご相談ください
「歳だから仕方ない」「薬を飲み続けるのが不安」と思われる方も、適切な対策で改善できることが多くあります。
山本医院では、患者さんの生活スタイルもふまえて、無理のない治療と予防を大切にしています。
岡山市南区で便秘にお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
参考文献・出典
- 厚生労働省 e-ヘルスネット
- 日本消化器病学会『慢性便秘症診療ガイドライン2017』
- 日本内科学会『内科学 第11版』

執筆者 山本医院(岡山市)副院長
山本 修平(やまもと しゅうへい)
大阪医科大学(現・大阪医科薬科大学)卒業。東邦大学医療センター大橋病院、国立病院機構東京病院、厚生中央病院、都立駒込病院、神戸百年記念病院などで消化器疾患全般の診療経験を積む。
- 〈専門分野〉一般内科、消化器内科、内視鏡診療(胃カメラ・大腸カメラ)、肝臓病
- 〈保有資格〉日本内科学会 認定内科医、日本消化器病学会 専門医、日本消化器内視鏡学会 専門医