夜間頻尿・尿漏れ

夜間頻尿や尿漏れでお困りの方へ

「夜中に何度もトイレに起きてしまう」「くしゃみや笑ったときに尿がもれる」「急にトイレに行きたくなり間に合わない」
夜間頻尿や尿漏れは年齢や性別にかかわらず多くの方が経験する症状です。
恥ずかしいと感じるかもしれませんが、治療や工夫で改善できることが多くあります。安心してご相談ください。

夜間頻尿・尿漏れから考えられる主な原因

夜間頻尿の原因

  • 加齢や膀胱容量の低下
  • 前立腺肥大症(男性)
  • 過活動膀胱
  • 糖尿病や高血圧による夜間多尿
  • 利尿剤などの薬の影響

尿漏れ(尿失禁)の種類

  • 腹圧性尿失禁:咳・くしゃみ・運動時に起きやすい(女性に多い)
  • 切迫性尿失禁:急に強い尿意が起こり間に合わない
  • 溢流性尿失禁:常に少しずつ尿が漏れる(前立腺肥大や神経障害など)
  • 機能性尿失禁:移動が難しい、認知症などで間に合わない場合

当院で行う検査・診察の流れ

症状の内容や生活背景を丁寧にお聞きし、必要に応じて次のような検査を行います。

  • 医師による問診・診察(頻度、尿意のタイミング、生活への影響など)
  • 排尿日誌の記録(ご希望の方)
  • 尿検査(感染、糖、蛋白、血尿など)
  • 血液検査(腎機能、糖尿病、ホルモンバランスの確認など)
  • 腹部超音波検査(膀胱・前立腺・残尿量など)
  • 必要に応じて泌尿器科専門医へご紹介

当院での治療とサポート

原因やライフスタイルに合わせた治療・支援を行っています。

  • 薬物療法(抗コリン薬、β3作動薬、前立腺肥大症治療薬など)
  • 骨盤底筋体操の指導(女性の尿漏れ対策)
  • 生活習慣の見直し(水分摂取のタイミング、排尿習慣の調整)
  • 重度の尿漏れには、パッドや装具の提案・泌尿器科との連携

恥ずかしがらず、安心してご相談ください

「年齢のせい」と思ってあきらめている方も多いですが、適切な治療や工夫で症状は改善できます。
山本医院では、プライバシーに配慮しながら丁寧に診察を行い、日常生活の快適さを取り戻すお手伝いをしています。
岡山市南区で夜間頻尿・尿漏れにお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

参考文献・出典

執筆者 山本医院(岡山市)副院長
山本 修平(やまもと しゅうへい)

     

大阪医科大学(現・大阪医科薬科大学)卒業。東邦大学医療センター大橋病院、国立病院機構東京病院、厚生中央病院、都立駒込病院、神戸百年記念病院などで消化器疾患全般の診療経験を積む。

  • 〈専門分野〉一般内科、消化器内科、内視鏡診療(胃カメラ・大腸カメラ)、肝臓病
  • 〈保有資格〉日本内科学会 認定内科医、日本消化器病学会 専門医、日本消化器内視鏡学会 専門医