頭痛
頭痛でお困りの方へ「ズキズキと痛む」「締めつけられるような痛み」「天気が悪いと頭が重い」
頭痛は日常的によくある症状ですが、原因やタイプによって対応が異なります。市販薬で良くならない頭痛や、頻繁に繰り返す頭痛は、一度医療機関で相談してみることをおすすめします。
頭痛から考えられる主な病気
一般的によく見られる頭痛(一次性頭痛)
- 片頭痛:ズキズキと片側が痛み、吐き気や光・音に敏感になることがあります
- 緊張型頭痛:頭を締めつけられるような鈍い痛みで、長時間のパソコン作業や肩こりが原因になることも
- 群発頭痛:目の奥が激しく痛む頭痛が、ある期間に集中して起こるのが特徴
注意が必要な頭痛(二次性頭痛)
- くも膜下出血、脳出血、脳腫瘍
- 髄膜炎、側頭動脈炎
- 高血圧性緊急症、眼・副鼻腔の疾患 など
「今までと違う強い痛み」「突然の激しい頭痛」「発熱や吐き気を伴う頭痛」などは、早めの受診が必要です。
当院で行う検査・診察の流れ
頭痛の種類や原因を見極めるために、当院では次のような流れで診察を行っています。
- 医師による問診と診察(痛みの性質、場所、持続時間、誘因など)
- 血圧測定、神経学的なチェック
- 血液検査(炎症反応、貧血、甲状腺ホルモンなど)
- 必要に応じて画像検査(提携医療機関でCTやMRI)をご案内
- 問題のない一次性頭痛と判断されれば、症状に合わせた治療を行います
当院での治療とサポート
頭痛のタイプに応じて、以下のような治療を行っています。
- 片頭痛:専用の薬(トリプタン系など)、生活指導
- 緊張型頭痛:鎮痛薬、筋肉の緊張を和らげる治療、ストレス対策
- 群発頭痛:酸素吸入や内服治療、専門医との連携
二次性頭痛が疑われる場合には、速やかに適切な医療機関へご紹介します。
頭痛がつらいときは我慢せずにご相談ください
「いつもの頭痛とは違う」「薬が効かない」「何日も続いている」など、気になる頭痛は我慢せず、まずはお気軽にご相談ください。
山本医院では、症状の経過をしっかりお聞きし、必要な検査と対応で安心していただけるようサポートいたします。
参考文献・出典
- 厚生労働省 e-ヘルスネット
- 日本内科学会『内科学 第11版』
- 各種疾患別診療ガイドライン(日本循環器学会・日本神経学会・日本呼吸器学会など)

執筆者 山本医院(岡山市)副院長
山本 修平(やまもと しゅうへい)
大阪医科大学(現・大阪医科薬科大学)卒業。東邦大学医療センター大橋病院、国立病院機構東京病院、厚生中央病院、都立駒込病院、神戸百年記念病院などで消化器疾患全般の診療経験を積む。
- 〈専門分野〉一般内科、消化器内科、内視鏡診療(胃カメラ・大腸カメラ)、肝臓病
- 〈保有資格〉日本内科学会 認定内科医、日本消化器病学会 専門医、日本消化器内視鏡学会 専門医